形成外科学講座

教室紹介

70年以上の伝統ある和歌山県立医科大学の中で、我が形成外科は2015年に設立された新しい診療科ですが、今年で10年目を迎えます。

形成外科は”キズを綺麗にしたりする、美容の治療”という漠然としたイメージをもつ方が多いと思います。確かに整容(みため)を回復させる唯一の外科ですが、実際には舌や乳がんなどに対する再建手術、顔の骨折、口唇裂や多指症やなどの先天異常、切断指などの手の外傷、褥瘡をはじめとした難治性潰瘍など多岐にわたり、頭の先から指先まで治療を行っております。

その中でも、頭蓋顔面外科領域である目の周りの手術(眼瞼下垂症など、まぶた手術)、顎変形症(受け口)、スーパーマイクロサージャリーを用いたリンパ浮腫(足のむくれ)や手の外傷の手術症例は多く、得意としております。

昨秋から、赤ちゃんの頭の形を良くする外来を開設しました。人生を送るうえで本人だけでなく、まわりのご家族も幸せに過ごせるよう、最新の治療を提供してまいりたいと考えております。

研究テーマ

  1. リンパ浮腫の病態解明と新規治療薬の開発
  2. 難治性リンパ浮腫における補体の制御機構
  3. 低侵襲性レーザーを用いた静脈奇形の治療効果
  4. 治療抵抗性静脈奇形をターゲットとしたマウスモデルを用いた基礎的研究
  5. インドシアニングリーン蛍光血管造影による皮弁血流の定量的評価
  6. 眼瞼手術によるオキュラーサーフェスの変化

研修医の教育目標

形成外科は、外傷、腫瘍、先天異常による欠損や変形の病態を把握し、診断法を習熟した後、再建法のプランニングが立案できることを目標とする。
そして、特定の担当臓器をもたない形成外科は、チーム医療が重要であることを示す。再建法の基礎である組織の血行動態および、皮膚?軟骨?骨の創傷治癒過程につて理解を深め、マイクロサージャリー(微小血管外科)や頭蓋顎顔面外科の基本手技を習得する。

スタッフ紹介(2024年12月現在)

役職 氏名 学会認定
教授 朝村 真一 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)
小児形成外科分野指導医(日本形成外科学会)
再建?マイクロサージャリー分野指導医(日本形成外科学会)
手外科分野指導医(日本手外科学会)
創傷外科分野指導医(日本創傷外科学会)
頭蓋顎顔面外科分野指導医(日本頭蓋顎顔面外科学会)
臨床研修指導医(厚生労働省)
乳房再建エキスパンダー/インプラント責任医師   
助教 上野 一樹 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)
臨床研修指導医(厚生労働省)
乳房再建エキスパンダー/インプラント実施医師             乳房増大用エキスパンダー/インプラント実施医師
助教 久米川 真治 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)
リンパ浮腫保険診療医
助教 上村 和久 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)
乳房再建エキスパンダー/インプラント実施医師                            
助教 坂田 康裕 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)
臨床研修指導医(厚生労働省)
義肢装具等適合判定医
学内助教 三宅 有理亜  
学内助教 鈴木 琢也  
学内助教 石本 涼菜  
学内助教 稲田 麻衣子  
学内助教 岡本 真里  
学内助教 渡邉 輝  
学内助教 中西 美貴  
非常勤医師 白川 裕二 日本形成外科学会専門医(日本形成外科学会)

関連リンク

※リンク先のページは形成外科の責任において作成されています。

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