生理学第二講座
教室紹介
教室の特色
生理学は、生命活動の仕組みと生体反応の意義を、自然科学的実験に基づいて解明する学問です。ノーベル医学?生理学賞の名称が示す通り、生理学を基盤とした正常な人体機能の理解に基づき、最良の教育と研究を提供できるよう最善を尽くします。そして、大学の価値を高め、社会の進歩と発展に貢献します。
生理学第二講座では、脳と膵臓?骨?筋肉?生殖器?甲状腺といった臓器間ネットワークに着目し、生命活動と生体反応を、神経?内分泌?免疫?代謝?分子生物学などの自然科学的手法を用いて解明することを目標としています。また、良性および悪性細胞における中枢—末梢間のシグナルを同定し、病態を解明することで、疾患の新規治療法の開発を目指しています。
教室のあゆみ
- 昭和20年(1945年)和歌山県立医学専門学校創立(生理学教室開講)
 - 昭和34年(1959年)生理学第二講座 発足 初代教授 松下宏
 - 昭和61年(1986年)第2代教授 辻繁勝
 - 平成12年(2000年)第3代教授 前田正信
 - 平成30年(2018年)第4代教授 中田正範 現在に至る
 
スタッフ紹介
現教室員(2025年2月現在)
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			 役職  | 
			
			 氏名  | 
			
			 外部リンク  | 
		
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			 教授  | 
			
			 中田 正範  | 
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			 准教授  | 
			
			 廣野 守俊  | 
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			 講師  | 
			
			 稲葉 秀文  | 
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			 助教  | 
			
			 橋本 大輝  | 
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			 博士研究員  | 
			
			 齊藤 寿郎 (兵庫医科大学教授)  | 
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			 大学院研究生  | 
			
			 山﨑 寿也  | 
			
			 
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			 MD-PhD コース  | 
			
			 野中 逸希  | 
			
			 
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			 主査  | 
			
			 梶川 千彰  | 
			
			 
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			 非常勤講師  | 
			
			 坪田 裕司 (大阪河崎リハビリテーション大学教授)  | 
			
研究に関して
これまでの基礎研究は『集団の医学』として、仮説検証型の研究が中心でした。一方、現代の臨床医学は、個人の遺伝的背景や過去の環境要因に基づいた『個の医学』へと進化しています。『個の医学』によって蓄積されたデータを適切に解釈するため、基礎医学研究の重要性はこれまで以上に高まっています。
生理学第二講座では、中枢—末梢間の臓器間ネットワークに着目し、以下の病態解明とその予防?治療に向けて、新たな『知の創造』を目指しています。

- 視床下部と膵β細胞を軸とした摂食?エネルギー代謝制御
 - 小脳機能と摂食?痛みとの相関関係
 - 中枢神経および生殖器の発生学的基盤
 - フレイルにおける代謝情報による骨?筋組織の機能調節
 - 甲状腺および内分泌臓器における免疫機構とがん免疫療法
 
このように、多様な疾患の解明に加え、高齢化社会が直面する重要な課題にも注目し、さらに『個の医学』の推進に貢献していきたいと考えています。
教育について
医学部生に対する生理学教育の目標は、生体機能を説明し得る基礎知識の習得であると考えます。生理学を基盤とした正常な人体機能の理解の上に、疾患に向き合うための臨床医学を修得することが重要です。生理学第二講座では、循環生理、呼吸生理、腎臓生理、内分泌?代謝生理、生殖生理、環境生理に関する講義、学生実習、基礎配属を通じ、専門知識の涵養を目指します。
大学院博士課程においては、構造機能医学専攻、形態機能医学領域、および統合分子生理学を担当いたします。学生の自発的な好奇心と独創的な発想を尊重し、研究指導を行います。
多くのMD-PhDコースの学生や大学院生のご参加をお待ちしております。
お問い合わせ
生理学第二講座
TEL/FAX:073-441-0623(内線5206)