医学部生が日本超音波医学会第52回関西地方学術集会で新人賞を受賞

医学部生が新人賞受賞

日程 韩国赌场_韩国首尔赌场-【官网】7年12月13日(土)

 日本超音波医学会第52回関西地方学術集会にて、医学部5年生の樋上和真さんが、本学エコー部「K-PICS」による学生を対象とした超音波教育モデル構築に関する取り組みについて発表を行い、新人賞を受賞しました。

賞状 受賞

 

<樋上さんからのコメント>

 2025年12月13日に大阪府立国際会議場(大阪市)で開催された「日本超音波医学会第52回関西地方会学術集会」において、新人賞を受賞しました。演題名は「学生主体のPOCUS教育団体 K-PICSによる新たな教育モデルの構築」です。

 POCUS(Point-of-care ultrasonography)は、ベッドサイドでポイントを絞って行う超音波(エコー)検査で、救急や集中治療、災害医療などで重要な役割を担う技術です。しかし、臨床実習においてエコーを学ぶ時間は限られており、多くの学生が「苦手」と感じている現状がありました。実際に、医学部5?6年生および研修医112名を対象としたアンケートでは、約7割がエコーに苦手意識を持ち、多くの学生が「5回以下しかエコーをあてた経験がない」と回答していました。

画像  こうした課題を背景に、私たちは学生主体のPOCUS教育団体「K-PICS(Kishu-POCUS interactive course for students)」を立ち上げました。K-PICSでは、心臓?肺?FAST?消化管など、必要性の高い部位をテーマにしたハンズオンセミナーを学生自身が企画?運営し、参加者同士が描出した映像を確認しながら技術を磨いています。また、学んだ内容を確実に定着させるため、独自に認定試験を設け、合格者が次の学生を指導する体制を構築しています。こうした「学生が学生を育てる仕組み」は、本学の教育に新しい選択肢をもたらし、日常的にエコーへ触れられる環境を広げることにつながっています。

 さらに活動は和歌山県内にとどまらず、学生エコー大会「Student POCUS League」への出場(全国ベスト4?個人賞受賞)、全国8大学とオンラインでつなぐハイブリッド型セミナーの開催や、他大学の学生との共同練習会など、全国規模へと広がりを見せています。和歌山県から始まった学生の挑戦が、地域の枠を超えて教育ネットワークとして拡大していることも、今回の受賞という評価を得られた一因となったと考えています。
 

 私は将来、フライトドクターとして和歌山県の救急医療に貢献したいと考えています。和歌山県は人口減少や高齢化が進み、さらに将来発生が予測される大規模災害という課題も抱えています。救急現場やドクターヘリの出動する現場では、時に「エコーしか頼れない状況」が生まれます。学生のうちからPOCUSの基礎力を身につけ、判断の根拠を自ら得る力を養うことは、未来の和歌山の医療を支える第一歩になると確信しています。

 今回の新人賞受賞は、私個人の力では成し得ないものでした。日頃よりご指導くださる先生方、活動を支えてくださる本学地域医療支援センターの皆さま、練習環境の整備にご尽力くださった本学附属病院中央検査部の皆さま、そしてともに挑戦を続けてきた仲間たちの存在があってこその成果です。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

 今後もK-PICSの活動を継続し、学生が主体的に学び、指導し合う和歌山発の教育モデルをさらに発展させてまいります。そして、POCUSの力を用いて、地域の患者さんに貢献できる医療人材を育て、和歌山から全国へPOCUS教育の輪を広げていきたいと考えます。

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